南アフリカといえば有名なのがアパルトヘイトだったわけですが、廃止されてからもう24年経っています。
建前上廃止されていても、民間の間では当然差別はあるわけで、昨年2017年の殺人発生率が増加、犠牲者が20000人以上という大惨事になっています。
日本では考えにくいですが、単一民族だから、という理由と島国だから、という理由は、あるいは複合的に混ざり合った理由もありますが、正直、立地は運だと思いますので、たまたまだと思います。
そういった意味では、対岸の火事や他人事で捉えてはいけないよな、と海外留学生の受け入れなど、今後外国人労働者が増えてくるであろう日本の未来を考えると、改めて考えさせられます。
以下ニュース引用です。時事通信より。
南アフリカでは2017年、殺人発生率がさらに増加し、犠牲者数が2万人を超えたことが判明した。1日当たり57人が殺害されている計算となり、警察は対応に苦慮していることを認めた。
11日に発表された公式統計によると、今年3月までの12か月間で殺害された人々の数は計2万336人で、前年の1万9016人から増加。犯罪発生率は前年比6.9%増で、アパルトヘイト(人種隔離)制度廃止後の24年間で最も高い水準となった。
ベキ・ツェレ(Bheki Cele)警察相は記者団に対し、「1日に57人、南アフリカの人々が殺害されている。南アフリカは平和であり、戦争も起きていないが、戦争に近い域にある」と指摘。「毎日乗り物を乗っ取られたり、強盗に遭ったり、殺害されたりし得ることを普通のことと捉えてはならない。われわれは対応に乗り出し、事態改善のため現状を変えなければならない」と述べた。
犯罪統計を扱う警察機関の幹部のノーマン・セクーケネ(Norman Sekhukhune)氏は報告書を国会に提出し、殺人発生率が6年連続で増加したことを明らかにしている。